今日のレシピは魔法の鍋「ストウブ」で作る、絶品ローストポークです!ストウブがあれば、ちょっといいお店で食べるような、柔らかくてジューシーなローストポークが簡単にできちゃいますよ。
目指すのは写真のように完璧な桜色に仕上げた肉。レアでも食べられるローストビーフとは異なり、豚肉は完璧な桜色に仕上げなくてはいけないため、難易度が高い(もちろん焼きすぎて白くなってしまうのも嫌!)。しかし安心してください。ストウブがあれば超簡単に桜色に仕上がります!
人間がやることは実に簡単で、材料の用意、野菜を切る、味付するぐらい。一番難しい火加減は全部ストウブがやってくれるので、材料を鍋に入れたら、あとはほったらかしでできちゃいます。
しかも、鋳物ホーロー鍋の特徴でもある遠赤外線効果により、旨味が最大限に引き出されるだけでなく、水分を逃がさない構造でパサつく心配もないときました。恐れ入った!
私はローストポークが大好きで、フライパンで試したり、オーブンを使ったり、炊飯器で保温調理したりといろいろやってきました。今までも十分においしく作ってこれたのですが、ストウブを試してからはこの方法ばっかりになりました。だって、超簡単でめっちゃうまいんですもの!
ソースは私のお気に入り「グレイビーソース」をご紹介します。付け合わせに香味野菜を選んでいるのも、絶品ソースを作るため。野菜と肉のうまみが凝縮された焼き汁を使うので、一緒に作らなきゃ損ですよ!
材料(2~3人分)
- 豚肩ロース肉 400~600g
- たまねぎ 1/2個
- セロリ 1/2本
- にんじん 1/2本
- じゃがいも 3個(小サイズ)
- にんにく 1片
- ローズマリー 2~3本
- タイム(あれば) 2~3本
- 白ワイン 大さじ1
- 油 大さじ1
調味料
- ハーブソルト 適量
- にんにくすりおろし(チューブ可) 小さじ2
- しょうがすりおろし(チューブ可) 小さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
グレイビーソース
- 焼き汁 残った分だけ
- 水 80ml
- しょうゆ 小さじ1
- 白ワイン 大さじ1
- コンソメ 小さじ1/2
- 塩 一つまみ
- こしょう 少々
- コーンスターチ(無ければ片栗粉で代用可) 小さじ2
- 水(水溶き用) 大さじ2
作り方
(1)豚肩ロース肉にまんべんなく、ハーブソルト、にんにく・しょうがすりおろしをすりこみ、保存ポリ袋に入れる。オリーブオイルを加えて口を閉じ、全体にオイルをなじませて1時間程度常温で休ませる(できれば冷蔵庫で一晩休ませる。その場合は使う2時間前に冷蔵庫から取り出す)。
(2)にんにくは半分にカットして、包丁の腹でつぶす。玉ねぎは1/8サイズのくし切りに、じゃがいもは半分、人参はシャトー切りにする。セロリの太い部分は縦に半分にして、5cmの長さにカット。
(3)ストウブに油を入れ、中火で熱する。
(4)油が温まってきたところで、にんにくを投入。香りが出るまで炒める。
(5) 豚肉を焼いていく、全面にしっかりと焼き色を付ける(1面40秒が目安)。
(6)肉に焼き色がついたら、にんにくと一緒にいったん取り出す。セロリの葉以外の野菜をストウブに入れて、油を馴染ませる。
(7)弱火にして、肉とにんにくを戻して、肉の上にローズマリーとタイム、セロリの葉を乗せ、白ワイン大さじ1をふりかけて蓋をする。この状態で10分間蒸し焼きにする。
(8)10分経ったら火を止めて、20分間余熱で火を通す。
(9)20分後、蓋を開けて蓋裏の水分を鍋に戻す。肉と野菜を皿に取り出して休ませる。この間にソースを作る。
(10)鍋に残った焼き汁を茶こしでこして、別の鍋に移す(面倒ならこさずにそのままストーブで(11)にいってOK)。
(11)グレイビーソースを作る。鍋に水溶きコーンスターチ以外の調味料を加えてふつふつするまで煮る。
(12)水溶きコーンスターチを加えてよく混ぜ、とろみがついたらソースの完成。
(13)肉を厚めにカットして皿に盛り付け、グレイビーソースをかけたら完成(お好みでタバスコをかけていただくと美味!)。
ポイント
- 肉を常温に戻すことは肉料理の基本です!ここを妥協してはいけません!
- 火の入り方が変わってしまうので、必ず野菜を底に敷いて、上に肉を乗せるようにします。
- 野菜の種類はお好みで変えてOKです。小さくカットしてしまうと煮崩れしてしまうので、大きく切るようにしてください。
- 今回ハーブはフレッシュを使っていますが、ドライでも問題ありません。必ず肉に触れるようにセッティングします。
あとがき
いかがでしたか。
私の愛用しているストウブはオーバル23㎝のタイプです。2~3人分を作るのにちょうどいいサイズで、200gの小さい肉から、800gぐらいの肉までいけちゃう優れもの。もし購入に悩んでいるのでしたら、長い人生買って損はないと断言できます!ローストポークだけでなく、いろんな料理がストウブの魔法でおいしく仕上がること間違いなしです!
最後に、こっそりとおすすめの食べ方をご紹介。ちょっと邪道なんて言われそうですが、グレイビーソースにタバスコを振りかけていただくのがフライパンマン流です。豚肉料理大好きな国フィリピンを訪問した際に、現地のレストランで教えていただいた食べ方です。グレイビーソースにタバスコの辛みと酸味が加わることで、プラス100gぐらいペロリと食べられちゃうほど、美味しくなります。興味ある方はぜひ!
それでは~
コメント
700gで時間の通り作ると、だいぶ血が出ました。
なので、切り分け後バーナーで炙りました。
豚なので血が多いと気になります…
コメントありがとうございます。作っていただけてうれしいです。
ローストポークを切るときにでる赤い汁ですね。
あればミオグロビンと言うタンパク質の一種で、血とは異なるものなので安心してください。
いわゆるドリップと呼ばれる肉汁です。
豚肉で心配なのが細菌や寄生虫ですが、これらが死滅する温度が大体65度と言われています。
一方でミオグロビンが赤から茶色へ変化するのが80度となります。
ローストポークやローストビーフは、旨味や水分をできるだけ肉に残した状態で焼き上げるのがおいしいポイントなのですが、
そのためには、この65~80度の間で適度に火入れするのが重要となります。
なので、赤い汁が出ることは美味しく仕上がっている目安と思っていただいてよいです。
生焼けが心配な場合は、「お肉の赤さ」で判断してください。明らかに生肉のような濃い赤色の部分があれば
火入れが足りない状態です。理想は写真にあるようなピンク色で、ミオグロビンが適度に残っている状態です。
(焼きすぎて白くなってしまうと、肉汁が出すぎてぱさぱさになります。)
火入れがご心配な場合は工程(7)の蒸し焼きの時間を10分から2~3分ほど多めにすると大丈夫です。
今回は700gのお肉を使われたとのことで、おそらく蒸し焼きの時間は13分ほどがベストかと思います。
(肉の形によっても変わります。)
あまり時間を足しすぎると、肉が白くなってしまうのでご注意ください。