今日はインドネシアのB級料理ともいえるマルタバをお家で再現してみました!
マルタバはインドネシアのナイトマーケットや屋台などで見かける、ホットスナックです。現地の人はおやつ感覚で食べています。実はマルタバには甘いもの(マルタバ・マニス)と、塩気のあるもの(マルタバ・テロール)の2種類があり、甘いものはチョコやチーズ、ナッツなどを挟んだパンケーキのような食べ物。一方で塩気のあるマルタバは、小麦粉の生地を職人さんが薄~くのばして、ひき肉や野菜、卵を混ぜた具を包みながら揚げたものです。
今回はおつまみにもピッタリな、塩気のあるマルタバを作ってみます!
本場の作り方は、平たい鍋に極薄に伸ばした大きな生地を入れて、揚げながら具材を包んで作ります(気になる方はYouTubeで見れますよ)。日本の家庭で同じように作るのは難易度が高いので、今回は春巻きの皮を代用して作りました。
入る具材も屋台によっていろいろ。鶏肉やマトンを使っていたり、アヒルの卵を使ったりしていることも。基本は肉+野菜+卵が揃っていることのようなので、ご家庭にあるお好きな具材で代用してOKです。
ソースはインドネシアの食卓に欠かすことのできない「サンバルソース」が最高に合います!こちらも本場では各家庭でフレッシュトマトや唐辛子、赤たまねぎ、にんにくなどの材料を、石臼で潰して作ります。インドネシアでは各家庭に石臼があるんですね(驚)。もちろん我が家にはありませんし、本格的に作るとたくさん量ができてしまうので、今回はご家庭にありそうなもので作れる使い切りレシピにしてみました。なんちゃってサンバルソースですが、マルタバにつけていただくと、最高に美味!
サクサクした食感とエスニックなハーブの香り、にんにくのパンチと後ひく酸味・辛み。一口食べたらビールが欲しくてたまらなくなりますので、買い忘れに注意してくださいね!
材料(2~3人分)
- 春巻きの皮 10枚
- 牛ひき肉 200g
- 玉ねぎ 1/2個
- わけぎ 1/2束
- にんにく 1個
- 卵 1個
- カレー粉 小さじ1
- クミンパウダー 小さじ1/2
- コリアンダーパウダー(あれば) 小さじ1/2
- 塩 ふたつまみ(小さじ1/4)
- こしょう 少々
- 油 小さじ2
- 小麦粉(水溶き用) 小さじ1
- 水(水溶き用) 大さじ1
- 揚げ油 適量
サンバルソース(使い切りレシピ)
- 水 大さじ1
- にんにくすりおろし 小さじ1
- ケチャップ 大さじ2
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 ひとつまみ
- 酢 小さじ1
- レモン汁 小さじ1
- オリーブオイル 小さじ1
- チリペッパー 小さじ1/2(お好みで調整)
作り方
(1)はじめにサンバルソースを作っておく。材料すべてを耐熱容器に混ぜ合わせ、電子レンジで1分間加熱する。
(2)玉ねぎ、にんにくをみじん切りに、わけぎは小口切りにする。
(3)フライパンに油をひいて、弱火でにんにくを炒める。香りが出てきたら中火にして、ひき肉を加えて炒める。
(4) 続いて玉ねぎを加えて炒める。
(5)玉ねぎに軽く火が通ったところでボールに移し、粗熱を冷ます。
(6)ボールにわけぎ、カレー粉、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、塩、こしょうを加えて全体をよく混ぜ、最後に溶き卵を加えて混ぜ合わせる。
(7)春巻きの皮の中央に(6)を乗せて四角形に包む。手紙封筒を折るように(写真のイメージ)四隅を閉じる。皮と皮が重なるところは水溶き小麦粉でのり付けする。
(8)上からもう一枚、春巻きの皮をかぶせて、ひっくり返す。
(9)(7)と同じように四隅を閉じる。
(10)フライパンに揚げ油を入れて、160度に熱し(9)を揚げていく。片面が揚がったらひっくり返して、両面がパリパリにながるまで揚がれば完成。
ポイント
- 卵が固まらないように、(5)で少し粗熱を取りましょう。
- 揚げ油は高温になりすぎないように注意します。すぐに揚がってしまうので、160度ぐらいの低温から徐々に上げていくときれいに揚がります。
あとがき
いかがでしたか。今回は雰囲気を出すために、本場のマルタバに似た形に包みました。でもめんどくさいって人は、いつもの春巻きのように包んでも問題ありません(笑)。
サンバルソースはインドネシアで醤油のように使われているポピュラーなソースです。インドネシア料理で有名な「ナシゴレン」や「ミーゴレン」に使われたり、サラダや副菜にかけたり結構何にでも使えます。味が気に入ったら、是非他の料理にも使ってみてください。
それでは~